テクセンター

MICHE の全製品の背景にあるメソッド

研究・開発部門をのぞいてみましょう

発案から完成品まで。詳細。舞台裏。一つひとつの技術的選択の裏に隠された理由。MICHE の世界を訪ねる旅です。卓越に到達する道をたどります。

最初の打ち合わせ

新しいプロジェクトの第一歩、それはアイデアではありません。意見交換です。自転車に夢中な人たちの話に注意して耳を傾けます。ニーズ、市場の要請、私たち自身が自転車に乗ったときに感じたことを収集します。こうして、地平線が決まります。新しい技術の採用、最新世代の材料の使用、1919年の創業以来持ち続ける情熱。これらがゴールするための道です。

設計

ホイール、チェーンリング、クランクセット、スプロケット… 弊社にとって効率とは各コンポーネントの単なる足し算を超えるものです。どのプロジェクトでも、何よりもまず、技術レベルで全条件がそろうことが要求されます。データ、寸法、形、計算式、数値流体力学(CFD)によるシミュレーションから「デジタルのモデル」が誕生します。この仮想モデルが科学的に信頼性が検証された後、最初の試作品が製作されます。

プロトタイピング

アイデアから設計へ、そして現実に形をなる最初の試作品へ。コンポーネントは 3Dプリンターを使用して作成されますので、迅速なプロトタイピングが可能です。

ラボでの試験

安全要件、ISO 規格、国際自転車競技連合(UCI)が決定したパラメーター。社内で実施する試験と外部の独立機関の認証を通じて、弊社の各製品が国際的な基準を満たすことを保証します。それは基準を超えることで実現されます。

実地試験

自転車競技チャンピオンたちは、弊社にとって、最高のテスターです。ショーウィンドーに飾るまでに多様な実地試験が実施されます。ベンドロームのバンクのウォークトップ、板張り、コンクリートや未舗装の道、狭いシングルトラック、過酷なオフロード。次のステップに進むためには、これらの試験のすべてをクリアしなければなりません。

量産前試作

完成した製品が試験台に載せられるのを見ると、いつも胸に熱いものが込み上げてきます。感動は大事ですが、それはある程度まで。レースの時と同じように、小さなエラーすると最終段階で悪い結果につながる恐れがあるためです。

生産

弊社の製品を世界中に送り出すための最後のステップです。最新世代のCNC(コンピュータ数値制御)加工機の使用により、精度と信頼性が保証された材料の加工が行われます。陽極酸化処理を施したアルミ合金 AL 7075 T6、高強度鋼や不等厚の炭素繊維の使用。これらは弊社の製品の力学的特性を末永く保持することを可能にするクオリティのほんの一部にすぎません。

品質管理

研究・開発プロセスの各段階では、必ず品質上の検証が行われます。守るべき下限を決定し、負荷が生じる条件を分類し特定します。すべて、酷使に耐える構造を作るために弊社が実施する作業です。言い換えれば、アイデア、製図、ラボでの試験、実地試験が弊社が定めたパラメーターをクリアしない場合は、前に進まないということです。これは試行錯誤をするのではなく、最初から科学的メソッドを厳格に適用するという姿勢に他なりません。